
冒頭は、昔話風で始まりますが、スーパーボールのような話の展開です。
子供向けのような体裁ですが、大人でも十分読み応えがあります。
フェイクニュースや情報戦、忍者のスパイ工作、敵国を弱体化させるために分断をけしかけたり、人間社会を風刺しているようでもあります。
平凡なお爺さんとお婆さんが翻弄されてしまう姿は、ちょっと可哀想な感じもします。
人生の終盤でこんな出来事に遭遇したら、寿命が縮まってしまいそうです。
それでも最後は、何物にも代えがたいご褒美がもらえたことは、ホッとします。
この物語に出てくるお婆さんは、そんなに悪い人でしょうか。
僕の方がよっぽど腹黒な気がします。
皆さんは、どう思われますか。
霊魂学書籍のご紹介
霊的な小説2 弁慶の遺産: 三種の神器の謎 水波一郎著
弁慶という人物は文献には詳細が出てきません。
『義経記』に登場する弁慶は、後の人の創作だと言われているようです。武蔵坊弁慶という乱暴な僧侶が、真の弁慶ではないのかもしれません。
では、本当はどんな人物だったのでしょうか。本書には、僧侶ではない弁慶が登場します。
戦いの意味、平和、人々の救い、そして、人間としての道、修行者としての道、更には真の三種の神器とは何か、そうしたものを追及する弁慶がいます。
弁慶は、弟子達と後の世の人達の為に、一体、何を残そうとしたのでしょうか?
本書は、以前、インターネットで一部の人達に配信しましたが、複数の読者から書籍化の希望があり、今回の出版となりました。
書籍化するに伴って、書名や人物名など、一部を修正、加筆しました。
登場人物は、弁慶以外は全員、仮名になっています。