この本は、天狗の5つのお話しが載っています。
日本では、古くから天狗を祀る神社やお寺があり、人間と深い関わりを持っていたと推測されます。
昔から現代に至るまでの様子も描かれておりますが、日本人の意識も大きく変わってしまい、天狗の出番も役割も果たせない状況のようです。
この本における天狗は神社で活動していたようですが、現代では、待てど暮らせど「真面目な信仰者が現れない」と嘆かれています。
今の日本は、霊的環境も悪化し、低い霊魂に取り囲まれていることも気づけず、霊魂としての救いも難しくなっているようです。
こうした状況では、天狗や霊魂の中にも、物質世界から人間を消してしまった方が良いと考える霊魂もたくさんいるそうです。
生きるのに大変な時代には、せめて死後の世界での幸福を願っていたのかも知れません。
昔に比べ現代は、生活しやすくなり、知性も増し、余裕も出来たのではないかと思います。
ところが、物質主義に走り、信仰心や霊的感性も曇らせてしまったように感じます。
死後の世界には法則があり、低い世界に落ちてしまうと、救いの手を差し伸べるのも困難です。
物質世界で暮らしている間に、霊的成長が望まれます。
お子さんでも読めるように、やさしく書かれておりますが、深い内容です。
霊的にことに関心を深めるための入門書と言えます。
霊魂学書籍のご紹介
ある若者の死 真相を知った霊魂の怒り:むかしむかしの霊的なお話4
昔の事です。
一助という働き者の若者が死にました。
一助は死後の世界に入ったのですが、家族の事が気になって仕方ありません。
何とか、この世に戻る事に成功しました。
この世に帰った一助は、自分は殺されたのではないかと疑うのでした。
一助は五吉という霊魂の協力を得て、犯人に対する復讐を考えます。
ですが、それは簡単ではありませんでした。
さて、一助は犯人に復讐出来たのでしょうか。
本書は、霊魂がこの世の人間に復讐しても良いのか、どうやったら復讐出来るのか。
そうした難しい事がテーマになった物語です。