この本は、「仮想の剣」、「霊の剣」という2話になっています。
「仮想の剣」は、数馬という若者が剣の道を極めたいと志し、様々な剣士と出会い思索し、殺し合わずに済む剣の道、そして人としての成長を目指す方法にたどりつきました。
昔の武士達は、様々な苦悩を抱えていたのだと思いました。
立ち会いの場面では、真剣ならではの緊迫感と、一瞬の判断で勝負が分かれる、その光景がひしひしと伝わってきます。
あまりグロテスクな表現ではないので、読みやすいと思います。
このお話は、本物の剣士だった霊魂が携わっていたのかも知れません。
剣を通じて、人間、人生というものを考えさせられるお話です。
「霊の剣」は、隆光という若者が、人間ではない魔物をも切る者がいるという話に興味を抱き、旅に出ます。
そして、不思議な剣を授かることになります。
それは魔物や人を切る剣ではなく、神様の目印となり、特別な儀式を行うためのものだったのです。
現代のように、霊的に低い状況において、こうした剣の力、儀式が求められると思います
霊魂学書籍のご紹介
救いの神: 富士の神と霊魂団 水波一郎著
本書で言う富士の神は、神話の中の女神ではない。富士山に霊的な力を降ろされた神という意味である。
本書は富士に力を降ろされた偉大な神霊について、高貴な霊魂が示された内容を本にしたものである。